自己紹介

自分の写真
茶道の先生をしています。 お茶を教えているだけではなく、ホテルにある茶室を管理し、国籍を問わず、老若男女を問わず、さまざまな人達と関り、非常に面白く興味深くもあります。 I am a teacher of the tea ceremony. Tea not only teaching, is managing a tea room in the hotel. Regardless of nationality, people of all ages, I have a variety of people and I related. It is also very interesting and fun.

La mia Italia への招待

  イタリアから帰ってきて、早くもあっと言う間に日にちは  
  どんどん過ぎてしまっています。
  それでも、このブログの中でのイタリア滞在はまだ帰国の  
  日を迎えていません...
  しかしながら、現在の私の生活はまたいつもの日々なので  
  す。そこで、新たにイタリア滞在のブログを始めました。
  こちらのブログも併せてご覧いただけると嬉しいです。

私の愛する花達

  母は小さな花や山野草が好きです。
  私も最近、花がとても好きになってきました。
  季節毎に変わる我が家の花達、
  折々に出会う花達を紹介するブログを始めました。
  こちらの方も併せてご覧いただけると嬉しいです。

2012年12月16日日曜日

タクトと茶道

14日の金曜日は、今週始めのレ•フレールのコンサートに続いて、
札響定期演奏会を聴きにキタラへ行きました。
札響の演奏会は、久しぶりでした。
いつも文楽を一緒に観にいく友人と3人で
忘年会を兼ねて行きました。

第555回の今回は、
ドイツ•ニュルンベルク饗の首席指揮者である
Alexonder Shelly(アレクサンダー•シェリー)
と、クラリネット奏者の
Sebastian Manz(セバスティアン•マンツ)
の二人がゲストでプログラムは
パリー:ブラームスに寄せる哀歌
ニールセン:クラリネット協奏曲 op.57
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 op.68

今回は、1階の前方右側の席で、初めて座る側の席でした。
友人が取ってくれた席で、指揮者がゲストなので、
わざわざこの席を取ったのかと思うほどに、
指揮者のタクトを持つ手の動きがよく見えて、
いい席だと思いました。

今まで、指揮者の動きをまじまじと見た事はなかったのですが、
何故その動きに見入ってしまったかというと、
アレクサンダー・シェリーの手が、
細く、長く、しなやかで、繊細で....
タクトを持つ右手がとても美しかったからです。

何故、美しいのかと、そのタクトの先から
先導されて拡がるブラームスの交響曲を聴きながら、
きざまれる拍から生み出され、見えてくる曲を
感じる事が出来るような感覚で、
指揮者の手の先を見ていました。

何故、それほど、その手の動きが気になるのかと
気がついた事は、
アレクサンダー•シェリーの持つタクトが
彼の腕、手、そしてタクトと一線のように
その手の延長線上にあるのです。
延長線上にあるのは当たり前と、誰もが思うかもしれませんが、
タクトを持つ彼の手の指までもが真直ぐで、
どんなにテンポの早い激しい旋律でさえ、その指には
さほどの力も加えられていないかの如く、
軽やかにタクトを持つ手は、
タクトも彼の腕から手、その長い指先の一部になってしまっているのだな思いました。

それは、何故か、
茶道の点前の、柄杓、或は茶杓を持つ動作に通じるものがあるような、
そんな気がしてしまいました。

私は、点前をする時、
長い道具、つまり、茶杓や柄杓は、
その先だけをぴょんと上げるのは不自然な
仕草で、常に手の延長にあるように真直ぐに
持つのが、美しい仕草だと思うのです。
美しい仕草というのは、不自然ではなく
自然に見える仕草だと思うからです。

そんな事が
アレクサンダー•シェリーのタクトを振る姿を
見ていて、その手が美しいと思い、その姿に
見入っていたのかもしれません。

そんな事を考えながら、
コンサートを聴いていたのは、それは、私が
お茶を、自分の人生の一部をしているからなのかもしれませんが....

今日の写真は、コンサートの帰りに、
コンサートホールのある中島公園の雪景色を写してみました。
この冬は、初雪の降った日が観察が始まってから二番目に遅いという程でしたのに、
その後、雪の降る日が多く、丁度この日も一日中降った後で、
公園内の景色も夜の街灯に照らし出されていて綺麗でした。

2012年12月12日水曜日

Les Frères  レ・フレール

今日、久しぶりにブログを更新しようと思いました。
というのも、久しぶりに誘われてコンサートに行きました。

斉藤守也と圭土という兄弟で結成された、レ・フレールというピアノデュオです。
本当の事をいうと、このレ・フレールの事は全く知りませんでした。
ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルがバックで
クラシックなのかと思っていたのですが....
それすらも知らずに聴きに行くという曖昧さでしたが。

クラシックともポップスともブルースともジャズとも
何とも云えないような、独創なもので
静かな曲からテンポの速いブギーウギー(boogie-woogie)という感覚のものまで
ピアノ一台での連弾でのパァフォーマンスも含み
全ての曲がレ・フレール作曲、編曲の楽曲で構成されていました。

一番良かったというか、気に入った曲は
Présage   プレサージュという曲でした。
フランス語のPrésage、
前兆、兆し、前触れ、予言、どのように訳そうか....

レ・フレールの曲はどんな曲も
何というのか、懐かしいというか、聴いているうちに
何故か胸を締め付けられるような、
実体のない抽象的な光景が様々に浮かんでくるような、
どこかで知っているような不思議な感覚に包まれる曲でした。

You Tubeから Cross の第3番をアップロードしてみました。
Présageがあればよかったのですが...


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